ウェルビーイングとは?

ウェルビーイングとは?

ウェルビーイングとは、健康、幸福、福祉などに直訳されますが、決まった訳し方はなく、心身ともに良好な状態、満足した生活を送ることができる状態、幸福な状態、充実した状態などの多面的な幸せを表す言葉です。また、ウェルビーイング(well-being)は、1946年にWHO(世界保健機構)が設立された際に考案された世界保健機構憲章にて「健康とは、完全な肉体的、精神的及び社会的福祉の状態であり、單に疾病又は病弱の存在しないことではない。」(Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.)と記されています。

Well-being:満たされた状態が持続すること

Happiness:一時的な幸せ

ウェルビーイングが注目される理由

ウェルビーイングという言葉は医療や介護の分野でよく使われていた言葉ですが、2000年代に入り日本のビジネスの現場で注目されるようになってきた理由は、社会価値の変化と労働人口の減少が挙げられます。

医療や介護の発展で人生100年時代と言われている現代では、働くことは賃金やお金の為に自己を犠牲にするのではなく、人生を豊かにする手段として賃金やお金があると考えられるようになりました。

この傾向はアメリカでも共通しており、ノーベル経済学賞を受賞した行動経済学者のダニエル・カーネマンは、アメリカで45万人を対象に収入や生活満足度、ストレスの度合いを調査しました。この結果、幸福度は年収7万5,000ドル(約800万円)でほぼ頭打ちになることが判明しました。このデータを見る限り、所得と幸福度の度合いは必ずしも比例せず、基本的欲求が満たされると、それ以降は収入・財産などの影響が少なくなることがわかります。

ビジネスにおいても、高収入などの待遇面だけでなく、従業員一人ひとりがより自分らしく働くことのできる環境や仕組み作り、組織運営をしていく事が必要とされています。

ウェルビーイングの5つの構成要素

従来の幸福理論では、個人の幸福度合を「自分の人生にどれぐらい満足しているか?」というような簡潔なアンケート内容であったため、多くの場合はその時の気分によって結果が左右されていました。
マーティン・セリグマンが提唱したPERMA(パーマ)モデルは、それぞれの真の幸せを構成する要素を測定することで、持続的幸福の追求を行うことができます。

PERMAモデル

  • Positive Emotion:ポジティブ感情・・・ 前向きな気持ち
  • Engagement:エンゲージメント・・・・ 我を忘れて何かに没頭できること
  • Relationships:ポジティブな関係性・・・良好な人間関係
  • Meaning:意味・意義・・・・・・・・・人生の意味や意義
  • Achievement:達成(または成功)・・・・ 勝利や成功を達成すること

最初の一歩として

ウェルビーイングの具体的な測定は難しく、決まった正解もありません。では実際に何をすればいいのかわからないという方も多いかと思います。
ウェルビーイングとは概念的な部分も多いかと思いますが、「従業員の心と体の健康を会社も一緒に追求し続けますよ」というメッセージと姿勢をいかに実行していくかということに尽きると思います。

会社が一方的に決まったことを発信するだけではなく、従業員と対話し一人ひとりに合ったウェルビーイングとは何か?職場でウェルビーイングを高めるためにはお互いに何ができるのか?などワークショップなどを開催するのも良いかもしれません。

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