社会へ出ていく姿を目の当たりにすると、利用者さんをはじめ、地域社会への貢献を実感できます。

事業所インタビュー

株式会社RUN-UP 代表取締役 髙久敦吏様

株式会社RUN-UPが運営する就労継続支援A型事業所 カルミア小山では、雇用契約に基づく就労に必要な知識・能力が高まった障がい者の方へ、一般就労への移行に向けて施設内外での就労支援を行っています。

代表の高久様にお話をお伺いしました。

栃木県小山市にて
2020年6月より
 週5日(月曜~金曜)
 10:00~16:00(実働5時間)
 1日6名
の障がいスタッフが活躍しています。

企業担当者からの一言コメント
いつもとても気持ちい挨拶をしてくれ、作業に関して何も心配/問題なく働いてくれています!

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(高久様:写真左)
目次

障がい者へ就労支援を始めたきっかけ

アルバイト時代を含めて約14年間、中古の商品の買取と販売をする会社に勤めていました。なかなか人材が集まらず、手間をかけて商品をキレイにして検品し、売り場に出す人手が不足して悩んでいた時期がありました。そこで障がい者の方に施設外就労で来てもらうことで人材不足を解消して、効率化を図れるのではないかと提案されました。 すごくいい仕組みだと考え、前の会社に所属しながら就労支援のようなサービスをスタートしました。今は完全に独立してその会社とは今も雇用先として依頼するなどの関係が続いています。

未経験で始めた就労支援サービスが軌道に乗るまで

20名の方が定着して利用されるようになり、出勤率も安定するようになるまでは実質1年間かかりました。労力と出費だけがどんどんかさんでいた時期もありましたが、事業をやめようと思ったことは一度もありません。

就労支援をしていてよかったな!と思うポイント

利用者さん一人ひとりのできる仕事が少しずつ増え、それがさらに一般就労へと繋がり、社会へ出ていく姿を目の当たりにすると、利用者さんにとってはもちろん地域社会へも貢献していることが実感できます。

印象に残っている施設外就労をされていた利用者さんのエピソード

特別支援学校を終えて約5年間ずっと施設外就労で頑張っていて、今年1月に一般就労が決まった利用者さんです。就労すること自体が未経験で右も左も分からない状態から、働く事とはどういうことなのかを学び、自分の意志で一般就労を希望してそれが叶ってうちから離れていくときには感慨深いものがありました。

その利用者さんは物流倉庫で就労経験を積んで、出来ればもっと環境を変えて働いてみたいと考えていたところに紅茶を作っている会社から一般就労者を募る見学会があり、本人が手を挙げて無事に決まりました。そこから約半年、今も頑張っていると少し前に連絡がありました。

一般就労が決まった利用者の方とはそれまでのような密な関係性が無くなりますが、時折その後の様子を耳にされたり、もしも就労先でどうしてもうまく行かなかった時には戻ってきていいという親のような気持ちで見守られています。

施設外就労先での具体的な様子や利用者さんの変化についてもお伺いしました。

〇〇物流様の案件を受け入れられた経緯

事業所で課題となっていた施設外就労の単価の見直しを掲げており、請負元への単価交渉を考えているところにお電話をいただきました。タイミング、条件がちょうど整っていたことからお願いすることにしました。

物流企業に入ってみてのイメージの変化

単純に荷物が入って出ていくという、流れとしてはシンプルに考えていました。実際はピッキングや仕分けなど細かな作業があり、それぞれの荷物は徹底管理のうえ毎日発送されています。それにより店舗のバックヤードは大きくする必要性はなく、在庫管理の負担も減ります。大きな企業は業務が合理的で、地方に雇用を生み出していることにも感動しました。私たちの生活を支える要であり、心臓部です。

〇〇物流様で一緒に仕事をして利用者が変わったな!と思うこと

現場のパート社員さんと一緒に働くことで、今までより社会の一員として仕事をしているという自信が持てているようです。一般就労に挑戦してみたいという声が増えてきました。体力に自信がなかった利用者さんも日数を増やすことで活動的になり、積極性が増したように思います。

〇〇物流様で仕事を現場の方と一緒にしてよかったと思えるエピソード

今まで利用者さんに直接指導やアドバイスをしてくれる人は限定的でした。たくさんのパート社員さんからお声を掛けていただく経験は利用者さんが対人関係に慣れることや社会経験を積むことに繋がります。また、指導員の視点だけの指導では限界があるため、常に現場にいる方々からアドバイスを貰える環境は我々にも良い影響をいただいています。

事業所としてサポート体制、就労支援の課題

就労レベルの基準を今よりももう少し単純な作業で出来る仕事で、かつやりがいや今後に繋がるものを用意しないといけないと考えています。本人の意欲や希望だけでは状況的に叶わないものを、会社に掛け合うなどして施設外、または施設内で同等レベルのやりがいを生み出していくことが必要です。

株式会社RUN-UP、またはカルミア小山としての今後のビジョン

もっと地域に根付いて事業所や利用者と小山市との関わり合いを深めたいです。まずは認知をしてもらうことが必要ですので、物販を始めたりイベントを開催するのもいいと思います。我々のことを知ってもらうアクションを起こして、地域と連携して成長していきたいです。

今後に期待しています。インタビューご協力ありがとうございました。

事業所情報
会社名株式会社RUN-UP
代表者名高久 敦吏
設立日2014年12月1日
事業内容障害福祉サービス事業
就労支援定員20名
ホームページhttps://runup-support.com

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