KEIPE株式会社 諸貫様
KEIPE株式会社は、誰もが安心して社会の中で活躍できるようにチャレンジをサポートしていく障がい者就労継続支援A型事業所です。
ご担当の諸貫様にお話を伺いました。
企業担当者からの一言コメント
障がいスタッフの方がいないと現場が回らないほど助かっています!ありがとうございます。
Q: 障がい者へ就労支援を始めたきっかけを教えてください。
代表の赤池は、元々公立中学校の教員でした。地域で最も荒れている学校に配属され、生徒が本当は才能を持っているのに、良い出会いや環境に恵まれず才能が発揮されない社会で生きづらさを感じてしまう現実を目の当たりにました。また、実兄が事故で身体的・精神的に生きづらさを抱えたことにより、障がいについて、そして障がい者を取り巻く環境について現状を知り学ぶ機会に触れました。障がいのある方でも、才能を活かして社会の役に立てる、そんな人をたくさん生み出す事業所を創ろう!と決意した事がきっかけです。
Q: 障がいスタッフがどんな業務を行っていますか?
A: 施設内では主にデータ入力などパソコンを使った業務を行っています。また、内職のような手を使った業務も県内の企業から委託を受けて行っています。
施設外では、開業当初はビルの清掃や地元の旅館やホテルなどの客室清掃、ベットメイキング等が主な業務でしたが、今は3社程の物流会社と取引を行いピッキングや検品業務を行っています。
Q: 施設外就労などで地域の方と一緒に働いてみていかがでしょうか?
A: 開業当初はネガティブな意見も多く、体を使う施設内の業務を希望するメンバーが多かったです。ここ3年くらいは、前向きに取り組んでくれるメンバーが増えて、ポジティブな意見が増えて来ています。今では勤務シフトをメンバーが作るようになるほど、自主性が備わってきています。社会と繋がっていることや、自分が物流を担っているという事を認識できていることが、この自主性の向上に繋がっているのだと感じています。
Q: 施設外就労先の企業の方と一緒に働く上で大切にしている事はありますか?
A: 企業同士の契約で仕事をしていくので、どちらかが損をする関係ではいけないことが根底にあります。Win-Winの関係を目指しています。企業間でのやり取りではありますが、人と人との関係ですので、相手の企業がどのような想いがあるのかを、メンバーにも共有して取り組んでいます。
Q: 安心して働き続けるための取り組みはありますか?
A: 基本的には、障がいを持っているからといって、特別扱いをする事はして欲しくないというのが基本的な考えです。一人の社会人として関わってもらい、改善が必要なところがあれば共有していただきます。また、メンバーからの意見も企業にフィードバックする事もあります。
Q: 施設外就労を取り入れてからの利用者の変化はありましたか?
A: 主体的に仕事に取り組むようになりました。やらされる感じではなく、「自分がいないと誰がやるのだ」という意識も芽生えています。施設外での業務を経験したメンバーの多くは事業所から卒業し就職をしています。パートさんからの反応も変わりました。最初は仕事として行えるのか疑心暗鬼のところがありましたが、今では、KEIPEのメンバーを頼りにしているとまで言って頂けて嬉しいですし、メンバーの事をすごいと思います。僕たちが言葉で「できる」と伝えるだけでは信頼を得ることは難しかったと思いますが、メンバーが一生懸命汗水流して働いている姿を間近で見て、一緒に働く仲間として受け入れてもらえたのだと思います。
Q: 今後の展望を教えてください。
A: KEIPEは就労支援としての受け皿であって、ずっと留まっている場所ではありません。いずれは卒業し就職していく事業所ですので、もっと多くのメンバーが就職できるような事業所でありたいです。私たちが掲げているビジョン「誰もがここに居ていい社会」をモットーに就職者数を日本一にしたいです。このためには、もっと強固な取り組みを地元の企業とタッグを組み連携を取り拠点となるような基本を作っていこうと考えています。
ハンディがあったり、生きづらさを感じている方を社会で活躍できるように才能を育んでいける事業所であり続けたいと思っています。
社会の中で活躍できるように、メンバー一人ひとりに向き合っていることが伝わってきました。インタビューありがとうございました。
会社名 | KEIPE株式会社 |
代表者名 | 赤池 侑馬 |
設立日 | 2017年 10月 23日 |
ホームページ | https://keipe.co.jp/ |