オープン就労、クローズ就労とは?

コラム オープン就労、クローズ就労とは?

オープン就労、クローズ就労という言葉を聞いたことはありますか?
障がいのある方が就職活動を行う場合に主に使用する言葉です。

「オープン就労」とは自身の障がいをオープン(開示)して就職活動を行うこと、主に障がい者雇用枠の求人に応募することになります。

また、「クローズ就労」とは、企業に対して障がいがあることをクローズ(開示せずに)して就職活動をする働き方です。

目次

オープン就労のメリット・デメリット

障がいをオープンにすることのメリットとしては、まず、周囲から理解を得られること、合理的配慮を受けられることなどがあります。

よくあるケースでは、定期通勤で優先的に時間をとることができたり、通院は欠勤扱いにならなかったり、時差出勤、時短勤務などが挙げられます。

その他にも、仕事で利用するPCの支援用のソフトや、専用のOA機器、避難器具など多くの合理的配慮が可能です。

さらに、障がい者支援機関がついていれば、就職後も職場に定着できるようにフォローをしてもらうこともできます。

オープン就労のデメリットとしては、求人数が少ない、職種が限られる、給与が低い、責任のある仕事がない、キャリアを考えることができない、などがあります。

また、オープン就労の給与平均は下記の図の通りとなっています。

厚生労働省「平成30年度障がい者雇用実態調査」より引用。

クローズ就労のメリット・デメリット

障がいをクローズして就労するということは、幅広い職種、仕事内容で募集されており、求人数が多い等のメリットがあります。また、給与もオープン就労よりは高くなるケースも多いでしょう。

障がいへの合理的配慮という制限を受けないため、選べる職種や、キャリアパスを考えられたり、責任のあるポジションの仕事を考えられたり、やりがいを感じる求人が多い傾向にあります。

ただし、クローズ就労にはデメリットも多くあり、障がいや病状に対しての配慮を期待できない、繁忙期に残業が増える可能性もある、定期通院や服薬のタイミングが難しくなる、などが挙げられます。

うつ病などの精神障がいの場合は、過労や業務ストレスが原因でうつ病が再発、最終的には退職してしまうケースも少なくはありません。

まとめ

オープン就労、クローズ就労についてお話しましたが、後の働き方にもメリット・デメリットがあります。働き方を決めるのは、障がいの治療状況や障害特性、また健康状態など多くの角度から考慮して「無理せず」決めていく事が大切です。

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