NPO法人こころ ワークステップドレミ
副理事長 渡邊様、サービス管理責任者 朝比奈様、メンバーのK様
NPO法人こころが運営する就労継続支援B型事業所 ワークステップドレミでは、誰もが地域で安心して生活ができる街づくりを目指して『こころのケア活動』を行っています。
ご担当の渡邊様(副理事長)、朝比奈様(サービス管理責任者)、メンバーのK様(精神疾患・女性・50代)にお話しを伺いました。
企業担当者からの一言コメント
作業者だけでなく改善点など個人で考えて提案してくれたりするのがとてもありがたいです!
Q:ワークステップドレミ(NPO法人こころ)を設立したきっかけを教えてください。
ワークステップドレミは、昭和61年、精神障害者家族会により設立されました。
共同作業所時代から障害者総合支援法の施行に伴い、障害福祉サービス事業所として運営する中で、理念「個の尊重」「人権の擁護」「自己決定の尊重」を同じくするNPO法人こころの仲間になったのが2016年(平成28年)です。
就労支援を通して「自分らしく生きる・働くこと」へのサポート、皆それぞれの力を発揮し、仲間同士サポートし合えるような関係性を大事にして、メンバー、支援者、ピアスタッフが一丸となって住みやすい地域づくりに取り組んでいます。
Q: アパート巡回業務について教えてください。
(現在、外国人技能実習生の社宅の使用状況を月に1回巡回し確認する業務を行っているのは、関東圏内ではNPO法人こころのKさんだけです。継続的に行えているのは日本初の取り組みになっています。)
K様 A: 月に1回、技能実習生の社宅の部屋の中を写真撮影したり、困っている事がないかを確認しています。
Q: アパート巡回業務を行ってみた感想はいかがでしたか?
K様 A: 初めて行うことだったので、始めた当初は何をやったらいいのか分からないこともありました。社宅は想像していたよりも、きれいに使用されている印象です。実習生の方とは言葉が通じない場合は、電球が切れたなど困っている事があればジェスチャーで教えてくれます。コミュニケーションが取れて楽しいです。
Q: 業務にあたるうえで大切にしていることはありますか?
K様 A: 生活の場に直結する業務になるのでプライバシーへの配慮に気を遣う事が多いです。必ず声掛けをして相手が嫌な気持ちにならないように気を付けています。
入居者のことを覚えて顔なじみになり、安心してもらえることにも心掛けています。簡単な日本語でのコミュニケーションをとりながらお互いが安心し合えるよう関係づくりを意識しています。
自分自身もご有無に慣れることや、入居者の方にも慣れてもらえるようにいつも笑顔で挨拶や会話を行うようにしています。会話の中で、部屋がきれいで掃除が行き届いていることなど良いことだと感じたことを伝えるようにしています。
Q: 安心して働き続けるための取り組みを教えてください。
朝比奈様A:事業所としては、メンバーができる範囲の中で新しいチャレンジへのサポートをしています。気になることや、不安なことは抱え込まず、安心して話せる環境づくりも大切にしています。
Q: 施設利用メンバーとしての気持ち、思いについて教えてください。
K様 A: 巡回業務を行う事で、社会に一歩踏み出す事ができたという感じがあります。なかなか自分から友達を作ったりする機会もないので、人とコミュニケーションを取って仲良くなれることは嬉しいです。
この事業所メンバーが就職したり、 就職に向けて頑張っているメンバーがいることも刺激になって、自分も何かやってみようという気持ちが芽生えて頑張っています。出来なかったことが少しずつできるようになって楽しいです!
Q: 今後の展望を教えてください。
K様 A: 今まで出来ないと思っていたデジタルカメラの操作が1人で出来るようになりました。今は、パソコン操作を教えてもらいながら行えるようになっているので、今後はもっと上達していきたいです。
朝比奈様 A: アパート巡回の業務に関して、新たに希望するメンバーがいれば出来ることから始められるように考えていきたいです。メンバーの意欲や希望する働き方を大切にして、やりがいや生きがいを感じられるように環境を整え、一緒にチャレンジしていきたいと思っています。
メンバーのK様が楽しんで業務されていることが伝わって来ました。インタビュー協力ありがとうございました。
会社名 | NPO法人こころ |
代表者名 | 菅原 小夜子 |
設立日 | 平成16年1月29日 |
事業内容 | こころの事業、相談支援事業、地域活動支援センター事業、自立生活援助事業 就労継続支援B型事業 |
ホームページ | http://www.hcc-kokoro.jp/ |