ジョブコーチとは?
ジョブコーチ(職場適応援助者)とは、職場適応に課題がある場合、職場にジョブコーチが出向き、障がい特性を踏まえた専門的な支援を行い、障がい者の職場適応を図ることを目的としています。具体的に障がい者本人には、仕事の理解を深める援助や、仕事のアドバイスなどを行い、勤務が安定するように生活リズムの見直しなどの支援も行います。就労先の企業に対してはコミュニケーションの取り方などの助言や、障がい者本人の業務の切り出しなどの提言を行います。
ジョブコーチの種類
・配置型ジョブコーチ
地域障がい者就業センターに所属します。就職などの困難性の高い障がい者を重点的な支援対象として自ら支援を行うほか、訪問型及び企業在籍型ジョブコーチと連携し支援を行う場合は、効果的・効率的な支援が行われるように必要な助言・援助を行います。
・訪問型ジョブコーチ
障がい者の就労支援を行う団体などに雇用され、主に企業などに訪問してジョブコーチを行います。高齢・障がい・求職者雇用支援機構が実施する訪問型職場適応援助者育成研修又は厚生労働大臣が定める訪問型職場適応縁故者養成研修を修了した者であって、必要な相当程度の経験及び能力を有する者が担当します。
・企業在籍型ジョブコーチ
障がい者を雇用する企業に雇用されます。機構が実施する企業在籍型職場適応援助者養育研修又は厚生労働大臣が定める企業在籍型職場適応援助者養育研修を修了した者が担当します。
ジョブコーチ支援の特徴
ジョブコーチ支援は、対象となる障がい者がその仕事を遂行し、職場に対応する為、具体的な目標を定めたり、支援計画に基づいて実施されます。また、障がい者本人に対する職務の遂行や職場内でのコミュニケーションなどに関する支援だけでなく、事業主に対しても障がい特性に配慮した雇用管理などに関する支援を行います。
支援期間は1~8か月の間で、対象となる障がい者の状況に応じて設定されます。ジョブコーチ支援はあくまでも橋渡し的な役割の為、対象となる障がいのある方と事業主側で適切なコミュニケーションが図れるようになると支援終了となります。
まとめ
今回はジョブコーチ(職場適応援助者支援事業)について説明しましたが、
それ以外にも、就労定着支援事業や、障がい者就業・生活支援センター事業など複数の種類が存在し、それぞれ特徴や内容が変わってきます。
また、共通している点としてはコミュニケーション・人間関係を円滑にし、雇用主も対象となる障がいのある方も信頼関係を築く事が大切で、障がいを特別なものにするのではなく、人対人の考え方で接することが大切ではないでしょうか。