「働くを教える」から「生きるを考える」へ

事業所インタビュー

株式会社stara
執行役員 池本 拓弥様

「働くを教える」から「生きるを考える」へ、がコンセプト。どうすれば障がいと生きる人の人生がより実りあるものになるのか、生活が楽しくなるのかを徹底的に考えて、そのメソッドをサポートに組み込む就労継続支援A型事業所を運営しています。
ご担当の池本様にお話を伺いました。

埼玉県越谷市にて
2015年10月より
越谷、新越谷、せんげん台の3ヶ所で
各事業所20名
の障がいスタッフが活躍しています。

■PC作業の概要
・HPのデバッグ作業
(公開前のソースチェック、テキストチェック、コードチェック、リンクチェック、画像チェック等)
・インスタグラム、Twitterでの投稿代行作業
・顧客データのスプレットシートへの入力作業
・ヤフオク等ショッピングサイトへの出品代行作業 等
■1日何名ぐらいが何時間PC作業をしているのか?
・1日1事業所10名×3事業所で30名が4時間PC作業を実施。
■全体の総稼働時間
・約2,600時間

目次

Q: 障がい者へ就労支援を始めたきっかけを教えてください。

A: 代表の森永と私が以前一緒に働いていたのは人材会社で、その人材会社では、障がい者雇用に力をいれていて就労移行支援の事業を一部おこなっていました。その頃に事業部を見た時から障がいをお持ちの方の仕事への取組みはとても真面目で、健常者の方と働き方に変わりないということ知っていました。
その後、ふとしたきっかけで障がいを持っている方を一般企業に就職させる取り組みを行っているA型事業所の存在を知り、企業の側面と福祉の側面を併せ持つ事業に感銘を受けました。
人材会社では企業に人材を送る「就業」に関してプロフェッショナルでおこなっていたので、それらの経験や実績が事業所の運営に貢献できると思い、立ち上げに興味を持ち始めました。
障がいをお持ちの方が働く場所を創りだし、企業側にとっても人員不足を解消することができるという、双方良しの事業をやり、仕事に困った障がいをお持ちの方を支援しようと決意し、就労支援事業を始めることとなりました。

Q: 現在はどのようなお仕事をされていますか?

A: 自社事業としては、飲食事業と企業ホームページの文字校正確認やデバック作業など、IT企業からの仕事を受ける業務を協業でおこなっています。(チェックロ https://cheqro.com/)自社事業としてまだまだ伸びしろのあるIT方面へ力を入れています。施設外の業務としても、PC作業は開業当初からおこなっています。
開業当初は特に、事業所のある越谷のエリアではPC作業を行っているA型事業所がなかったこともあり、staraのブランディングを確立するためにもPC作業を取り入れました。今のようなデバック作業をおこなっていたのではなく、簡単なAiデータの蓄積作業などの単純作業からスタートし、YouTubeやAmazonなどにアップするアニメのテロップや字幕を打ち込む作業を行っていました。

Q: PC作業などで企業の方と連携をとるうえで職員の方が大切にしている事は何ですか?

A: 成果物のクオリティを高めるためには、しっかりと企業様の要望を汲み取る事が必須と考えています。そのため、こちらから提案型で○○をしてみてはいかがでしょうか?○○した方がより良いかと思うのですがよろしいでしょうか?などと当社から障がいをお持ちの方が作業しやすいようにご提案をさせて頂いています。また、障がいをお持ちの方にお仕事内容を指導する時にも、しっかり職員が作業内容を理解し、作業をどう行えば、ミス無く効率的に出来るかを常に考えながら指導しています。上記2つの事を大切にし、企業様に品質の高い納品が出来るように心がけています。

Q: PC作業などで企業の方と一緒に働いてみてどうですか?

A: 当初は、PC作業を依頼頂く際にも、障がいをお持ちの方の特性やどこまで作業が出来るかのイメージが全くつかない企業様が多く、疑心暗鬼にご依頼を頂く事がありました。しかし、1度ご依頼した企業様からとてもご満足を頂くようになってから、よく「こんなに様々な事をご依頼出来るとは想像していませんでした。本当にスキルが高くてびっくりです。」とお褒めの言葉を頂きます。企業の方からプロフェッショナルとして仕事のご依頼を頂けるようになり、とてもやりがいを感じられるようになりましたし、スキルを身につけてもっと様々な仕事にチャレンジしてみたいと思うようになりました。

Q: stara様で安心して働くとこができるためにどのような取り組みをされていますか?

A: PC作業指導を行う上で一番意識している事は、作業の失敗を責めない事です。そして、作業でミスをしてしまったとしても、それを職員がしっかりフォローして、次の作業が出来るようになる為にもう一度同じ仕事にチャレンジしてもらい、苦手意識を持たせないようにしています。このように、失敗を責めない安心安全の環境下でお仕事していただくことで、障がいをお持ちの方の能力を最大限発揮できる職場作りを心がけています。

Q: PC作業を取り入れてから利用者さんの変化で嬉しかった事などを教えてください。

A: 全くPCを触ったことが無かった方が、少しずつ技術を習得して基本操作ができるようになり、最終的には市役所の会計職員へ採用になった利用者様がおります。staraで習得したPC作業によって、本番で役に立つスキル習得が出来てそれがご本人の就職に繋がったというのはとても嬉しく思います。
どうしても障がい者雇用=軽作業のみと思われることが多いと思いますが、求められているPCスキルを身につけることでその方のキャリアの幅が広がったことは私たちにとっても一段階ステップを上がれたと感じられることでしたし、その方の人生にも寄与できたことだと思っています。

Q: 最後に今後の展望などあったら教えてください。

A: 障がいをお持ちの方々にとって、就労支援として守られた環境ではありますが、しっかり事業として成り立つことで就職先の選択肢の一つになりたいと思っています。staraで技術を身に着けて経済的にも自立できる事業所となり、障がいをお持ちのご子息・ご息女を預けていただく親御様にも安心してもらえる事業所を目指していきたいです。

(写真左:代表 森永様 左:執行役員 池本様)
(写真左:代表 森永様  右:執行役員 池本様)

障がいをお持ちの方が目標を持ちスキルアップしていく成長の様子が伝わってきました。インタビューありがとうございました。

事業所情報

会社名  株式会社stara

代表者名 森永 雄太

設立日  2015年10月6日

事業内容 就労継続支援A型事業所

ホームページ https://www.stara.co.jp/

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